第２の外構人生　世田谷区

世田谷区にお住まいのご家族様より駐車場と古くなったウッドデッキの改修工事の依頼を頂きました。約20年前の建築当初、自然の雰囲気を大事にした外構は、駐車場は枕木で出来ており、お子様がよく遊んだウッドデッキは建物をぐるっと取り囲んでありました。それから、20年経った今、自然素材のものは古く取り替えが必要となり、ウッドデッキの用途も変化していきました。私どもは、お子様が大きくなられた今後のご夫婦のライフスタイルに合う空間づくりを求められました。

駐車場は、勾配がきつかったため、透水舗装コンクリートとし、玄関前に坪庭をつくるイメージで植栽や照明を配置しました。また、無機質な駐車場にアクセントを付け加えるねらいで隣地との境界のブロックを塗り壁にしました。

ウッドデッキは、ご主人さまが菜園をされるとのことなので、活動範囲に施工エリアを縮小し、余白は砂利敷きにすることで、管理と予算の両立を図りました。

人のライフスタイルが変化するように、建物や外構、庭などの外空間もライフスタイルに付随する形で変化がすることが理想かもしれません。現実には、難しく建築当初から創造しデザインすることは至難の技です。しかし、その創造デザインこそが我々プロに求められていることなのだと今回の案件より学ばさせて頂きました。