浄土式庭園 三鷹市

庭園改修工事

三鷹市にあるお寺のバルコニーの庭園改修工事をさせて頂きました。
きっかけは、春の剪定に伺った際に、バルコニーのゴヨウマツの葉色が悪いというものでした。
見せて頂くと、素焼きの鉢に植わった松が躯体にそのまま置いてあり、鉢の周りに石を並べ 砂利を敷いただけの簡素なものでした。
これでは、水はけも悪く夏の暑さで滅入ってしまいます。
そこで秋のお彼岸に向け、バルコニーの庭園改修計画が始まりました。

構造の観点からは、いわゆる薄層(土厚20cm程度)の緑化工事です。
建物が30年経過しているとのことでしたので、既存物の撤去後
躯体を高圧洗浄で清掃した後→防水塗料を2度塗り→耐根シート→プライムボードt25
→透水シート→軽量土壌(ビバソイル)→主な植物タマリュウとしました。
また、適切な排水計画と定期的な水やりが必要なため、排水は外周にDOパイプが
水やりは潅水システムを入れてあります。

デザインは、このお寺の宗派 浄土真宗から。
極楽浄土は西方彼方、彼岸(極楽浄土)と此岸(この世)の島を対極でつくりました。
此岸から彼岸へ行くのは、三途の川を船(石で表現)で渡ります。
ちゃんと彼岸まで着けるように灯篭の灯で導きます。
このようなストーリーを形で表現してみました。

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