日本を代表する芸術のひとつ「盆栽-BONSAI」。
埼玉県さいたま市には、盆栽の聖地として世界に知られる「大宮盆栽村」があります。
先週の日曜日、私はその大宮盆栽村を訪れました。
大宮の盆栽村を訪れるのは今回で2回目となりました。
その日は、大宮駅から徒歩で寒川神社→大宮公園→盆栽村というルートで観光しました。
盆栽村のエリアに入るとそこは盆栽ムード一色です。
街灯には「盆栽村」の看板や美術館ののぼりがあちこちで見られ、どのお宅にも立派な植木や盆栽が見られます。
外国人観光客も多く見受けることができ、日本の盆栽が、世界のBONSAIとして親しまれていることを肌で感じることができました。
現在、6軒の盆栽園が営業している盆栽村。
各園の盆栽を気軽に鑑賞することができます。
今回はその中でも一際活気のある盆栽園、「清香園」さんを見学させていただきました。
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清香園では、盆栽の販売だけではなく「盆栽教室」、「盆栽リース」や「盆栽メンテナンス」を行なっている老舗盆栽園です。
園内に入ると、沢山の盆栽が並べられています。
一つひとつ、イキイキと、それぞれ個性をもって並んでます。
その日は日曜日でしたが、雨の中、園内の一角では大勢の生徒さんたちが盆栽づくりを励んでいる様子が伺えました。
中には、若い方やお子さん連れのご家族までいらっしゃいました。
働いているスタッフさんたちの笑顔も素敵で、気さくに話しかけてくださり、盆栽の見方、楽しみ方などを教えてくださいました。
また特別に、普段一般開放していないエリアにも案内してくださいました。
そこのエリアにある盆栽は特に、(他のものも凄すぎるものばかりですが)一段と力強さと迫力があり、目を疑うような芸術的な形のものから、シンプルでかつ大胆な樹形のものまで。
盆栽雑誌などでも載っている、有名なものも見ることができました。
そして、あるスタッフさんから、盆栽の見方のひとつとして、
”下から見上げる”
ということを教わりました。
下から見上げる。
つまりヒトがその自然の中の大きな大木を、下から見上げるように見るということです。
そこではヒトが小さくなります。
そうして、自然の偉大さや、木の偉大さなどを感じることができます。
そのような見方を教えていただいた上で、一つ一つの盆栽を鑑賞すると、さらに面白みが増しました。
人の手が介入してはじめて、その美しい樹形を維持できるということもありますが、あくまでも対象は自然です。
長い年月をかけて、愛情を注ぎ、自然に敬意を持って対峙する。
そこからも、ヒトと自然の関係性が見てとれる気がします。
また、盆栽は、大自然を凝縮する芸術、終わりがなく変化し続ける芸術、と言われる訳ですが、それは”庭”にも共通します。
冒頭でも触れましたが、現在、盆栽は’BONSAI’として海外から注目を浴びています。
また、オフィスや、自宅のベランダなどで育てられる『ミニ盆栽』や、寄せ植えで華やかに仕立てる『彩花盆栽』などもちょっとしたブームになっているようです。
生活の中の彩りのひとつとして始めてみるのも良いかもしれませんね。
(ブログ担当:加藤)
シャリとジン(真柏)