かけひ

関東地方も梅雨入りが発表され、ジメジメとした日々が続いています。

この時期はカビが発生しやすいので注意が必要ですね・・・

 

先日、筧の交換のご依頼を受け作成交換を行いました。

筧は水触れているものなのでカビが発生しやすく、

「きれいな状態を保ちたい」と言うご要望を受け交換しました。

 

筧とは水源から縁先に水を引くための仕掛けの事で、その水の落ちる音が好まれ平安時代末ころから用いられたとされてて、多くの和歌などにも詠まれています。

その後、茶庭に山里の風景が好まれるようになると先日ブログで紹介した蹲踞に組み合わされるようになり現在でも茶庭の路地の蹲踞に作られています。

もちろん竜安寺の蹲踞にも筧が取り付けられています。

 

筧にはいくつか種類がありますが矢藤園ではトの字型のものを作成しています。

これは、立ち上がりの竹に穴をあけ水口の」竹を差し込んだものです。

 

庭園などでは立ちあがりに駒頭とよばれる木片を取り付けそこに水口の竹を差し込んだものをよく見かけます。

 

筧を眺めて水の滴る音に耳を傾けると昔の歌人達が詠んだ歌の情景が思い浮かびます。

 

 

 

 

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