2019年(令和元年)、今年も梅雨の季節となりました。
梅雨といえば、日照時間が短く、雨が多く、気分も落ち込みやすいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、梅雨は紫陽花(あじさい)が楽しめて、雨でも心が少し明るくなる。
そんな季節でもあります。
ジメジメした梅雨に、彩りと楽しみを添えてくれる
紫陽花(あじさい)。
今回はその、あじさいのマメ知識ついて書かせていただきます。
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あじさいは樹高が1〜2mほどの落葉低木です。
はっきりと葉脈が浮き上がり、光沢のある葉っぱをつけます。5〜7月にかけてピンクや青色の花を咲かせ、雨にぬれても元気なことから、梅雨の代名詞ともいわれています。
そんなあじさい。
まず多くの方は、「あじさいの花」と聞くとまず大きな花弁をイメージされるかと思います。
しかし実はこの、大きな花であると思われている部分は花弁ではなく、花弁を支える萼(がく)片なのです。
そのため、本来のあじさいの花は、萼片の奥にある小さく色づいた部分なのです。
皆さまご存知でしたでしょうか。
そしてあじさいの名前の由来は、「あづ(集まる)」と「さあい(青い花)」の2つの言葉からできていて、
その「あずさあい」が時の流れとともに変化し、現在の「アジサイ」という名前になったといわれています。
原産国が日本であるあじさいには、現在50以上の多様な品種があり、それらを大きく分類すると「ガクアジサイ」と「ハイドランジア」の2種類に分類することができます。
現在、一般的に見られるあじさいは西洋種である「ハイドランジア」です。
「ハイドランジア」は、日本固有種であった「ガクアジサイ」を西洋で品種改良し、大正時代に日本に逆輸入されたといわれています。
「ガクアジサイ」は、萼片が密集した花の外周を覆うように広がっている外見をしています。一般的にイメージされる丸い形ではなく、平たい形です。
そしてもう一つ豆知識。
実はあじさいの花の色は土壌によって変化するといわれています。
根っこから吸収されるph値(酸性・アルカリ性の度合い)によって花色を変えるというこれまた、面白い性質を持っています。
そのため、あじさいを植えている土壌が酸性の場合青色の花となり、逆にアルカリ性の場合はピンク色になります。
町を歩いている時もそんなことを知っていると「花がピンクだから土はアルカリ性なんだ」と別の視点で見ることもできるかもしれません。
いかがでしたしょうか。
紫陽花(あじさい)。
種類、形、色、花言葉、他にもたくさん面白いポイントがありそうです。
梅雨のこの季節、6月上旬~7月上旬頃にかけて、全国各地のあじさいの名所が中心となって、催し物や祭りあじさい祭りなどが開催されています。
そんなあじさいについて、ちょっとした知識と傘をもって、家族や友人、お子様方と雨の日にお出かけするのも素敵ではないでしょうか。
(ブログ担当:加藤)